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新しいかけらと秋の仕草

2017/9/16(土)ー9/28(木)

SUNNY BOY BOOKS web

何かを思いだすのが好き。
かけらみたい、と思う。

秋の風を感じるようになりました。
枯れた外の匂いを感じると思いだす、色々な場面。
友達の横顔、その時期に描いた絵、
描くことによって覚えた秋の花。
その場面の前後は思いだせないのに、
その場面だけ、かけらみたいに心にあらわれる。
両手でそっともって、光に透かしてみる。
嬉しいような切ないような、リンゴの蜜の気分。

最近、私は引っ越ししました。
新しいかけらをつくっていく、まずは秋の仕草で生きながら。





2015年の「つゆ色のスカーフ」以来、2回目のSUNNY BOY BOOKSさんでの展示フェアでした。

記憶をひとつの面とするなら、思いだす場面はかけらのようだと思い、
このようなかたちにしました。

つよく熱を帯びた夏が終わり、
秋は、落ち着いて過去を思いだす時間が増える季節だと思います。
思いだすことはとても大事です。
今の時間をかみしめることができるからです。
思いだし、かみしめ、これからはこうなりたいなという、
心のなかで方向づける、ひそやかな自分との約束です。
だれに話さなくともね。

私なりの秋の色、秋の草花と果実、
そして秋にするような仕草をえがきました。
絵を始めてから、ずっと人物のいる絵を描いてきましたが、
人物以外が主役の絵を描くことへの挑戦でもありました。
よく聞かれたのですが、これはかたちを作ってから絵を描きました。

モルタル製の「おきもの」も、去年から作っているのですが、
造形や着色にまだまだ可能性を感じ、さらに興味がわきました。

本展用に「新しいかけらと秋の仕草ART BOOK」も作りました。
絵がすべて入っていて、ミシンで綴じています。
サニーさんのサイトで本展にむけた書いていた コラムの冊子も ふろくとして付いています。
サニーさん店頭やオンラインでご購入可能です(2017.9月現在)

お店外のガラスには在廊のたびリンゴに色をぬっていました。
数秒でぬりおわるものではありましたが、
どこにいても、色をぬるということは自分に還る行為だなと思いました。
大切にしていることを大切にしながら、ごきげんでいること、
そのための今とこれからをひそやかに願う、心に残る展示となりました。







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